■ウィズコロナは難しい?
コラムvol.10 令和4年2月18日号
コロナとのお付き合いも早2年となります。第6波のオミクロン株は、やっと新規感染者数がピークアウトしてきました。オミクロンは重症化しないと云われていましたが、最近では重傷者や死亡者も増えております。身近でコロナに罹患した人の話では、思いのほか辛かったと聞きます。日本では人流抑制はあまり効果が無いというデータが出ているものの、第5波デルタ株に引き続きまん延防止等重点措置を行っています。外国人に対しては水際対策と称した入国制限が長期化しているため、コロナ鎖国を行っていると海外からも日本の経済界からも批判を浴びて、漸く重い腰を上げるようです。
中国のゼロコロナ政策も、本土ではどうにか抑え込んでいるようですが(報道を抑え込んでいるだけとの説も)、香港では感染が止まらなくなっています。一方欧米では、日本以上の感染にもかかわらずウィズコロナに舵を切り、日常の生活が行われている様子をニュース等で目にします。経済においては、日本以外の先進国GDPはコロナ前に戻っており、日本のみがコロナ前に到達していないそうです。これは農耕民族と狩猟民族との違いと云う人も、自らの革命や戦争によって自由を得た国との違いという人もおりますが、この違いはなぜなのでしょう。日本人の国民性として、国にルールを決めてもらってそれをみんなで守るという習性が強いことを改めて感じました。よく言われる話ですが、社会性は強く自主性は弱い。まん延防止等重点措置により飲食店の皆さんは大変ですし、何とか現状を打破したいと思うのですが、ウィズコロナの妙案にはお目にかかれておりません。結局のところ、予防対策はしっかりしながら、経済を廻すべく慎重に行動していくことでしょうか。とりあえずワクチン3回目接種はモデルナを予約しました。
■ブロッサム・トピックス
弊社ではマンション区分住戸の売却はあまり取り扱いをしておりませんが、この度お付合いの方からの依頼で受けることになりました。文京区にある築30年近いマンションです。マンション買取り業者に売るのは安易で申し訳ないので、リノベーション工事をして一般購入者の方に買っていただけるように設えました。これは大手不動産会社には無いサービスです。私はマンション開発会社に長くいたのと、自分でもリノベーション工事を行ったことがありますので、ある程度の知識と経験はあります。ただマンションの内装にはトレンドがありますので、そこをポイントとして入れておく必要があります。
アイランドキッチン、ダウンライト(LD)は必として、最近私が感じるトレンドは
・クロスの色が白からグレー、ベージュ等、色がつくようになった
・アクセントクロスが多用されている
・ストーン系タイルが床や壁に用いられている
・リビングへの扉のガラスはすりガラスから透明へ(お風呂への扉も)
・シューズクローゼット、カップボード(食器棚)を標準装備
玄人受けする内容ですいませんが、こういった細かいことの積み重ねで差がつきます。もう一つ悩むのが現実的な使い勝手と見た目、どちらを重視するかということです。アイランドキッチンにした際に蛇口が目立ちますので、欧米スタイルのグースネックが高級物件では流行りですが、私は使ってみて日本の小さいキッチンでは水撥ねが多く使いづらさを感じました。よって価格も手ごろなことから、標準的な蛇口としました。
グースネック☛
本マンションは、1995年築でバブルの余韻の残る当時の分譲価格が9980万円、今回2022年の値づけは10380万円です。住宅価格は、経年とともに価格は下がるという今までの考えとは大きく違い驚きです。1995年の旧住宅金融公庫の金利が4.35%(貸付利率1.75%)、現在フラット35の金利が1.35%(貸付利率0.3%)で、約3.0%の差があります。この金利の差がとても大きいのですが、今の購入検討者は立地重視で、以前より建物の築年を気にしなくなったということもあると思います。リノベーション工事をしてしまえば、部屋内は一部の床段差や共用部分とされるサッシ、玄関扉以外は新築と変わらなくなります。早期完売を願っております。