最近の不動産動向2

■ 最近の不動産動向

コラムVol.2 令和元年6月3日号

前回3月のメルマガでも、マンション戸建てともに売行きが悪くなったということを書きました。2019年4月の首都圏のマンション発売は、前年比約40%減、契約率は約64%と大変厳しいものでした。
一方で投資用マンション(所謂ワンルームマンション)の供給が増えております。2018年は7,740戸と2年ぶりに7,000戸を上回りました。そのうち東京23区の供給は6,290戸と昨年度の4,042戸から大幅に上昇しました。そして首都圏の投資用マンションの平均価格ははじめて3,000万円を上回りました。
将来不安、低金利、単身者の増加、女性の社会進出加速⇒都心回帰⇒賃料アップと、いろんな要素が絡み、新たな状況が生じていると感じます。投資用マンションの融資は、都銀等は行わず、オリックス銀行やジャックスなどが担っていて、かつては高金利でしたが、現在は2%前後で借入ができます。(1棟収益マンションよりは高い金利です。)購入層も、若い人や女性に広がっているようです。

■ ブロッサム・トピックス

ある方から、古いビル(平成2年築)の売却を頼まれました。現在は店舗が入っているのですが、来年夏には出ていってしまいます。よって収益物件としては売りにくいですし、土地(更地)にするには、今どきはアスベスト処理や土壌汚染調査も必要で大変です。このビルは隣に警察署があるので、試しに営業に行くことにしました。入口には警棒を持った警察官が立っています。何か聞かれたらどうしょうと思いながらオドオドと通り過ぎ、署内に入ると受付があって、またまた警察官がいます。悪いことするわけではないのに、ドキドキです。受付の警察官に「隣のビルの営業に来ました。」とストレートに告げると、「隣のビル、お待ちください。」とのこと。少したって「当該部署に連絡し、興味があれば連絡します。」とのことでした。さすが日本の誇れる警察、ちゃんとしています。その後警視庁の当該部署から連絡があり、現在交渉中です。都の予算なので時間はかかるようですが、真摯に対応してもらっています。やってみるもんですね。

前回のメールにて、遺産分割のコンサルティングを依頼され、資産評価と遺産分割のお手伝いをしているとお話しました。相続人は、配偶者と異母兄弟3人。被相続人のご逝去から4ヶ月経ちましたが、お一人の主張がとても大きく結果進まなくなってしまいました。弁護士も入れて調停の準備をしております。(冷汗)