CASE 03 大井町 相続と親戚の家
土地:約200坪
建物:鉄筋コンクリート造陸屋根3階建て
約180坪 昭和51年10月(1976.10)築
木造瓦葺2階建て 約42坪 昭和39年2月(1964.2)築 使用貸借
現状:賃貸マンション21戸、親戚の家

相続に伴う不動産売却のコンサル。対象は、旧耐震の賃貸マンション、および親戚に使用させている使用貸借の土地の売却でした。使用貸借の住人は親戚で非常に高齢でした。相続人は兄弟4人、それぞれが不動産仲介会社に声をかけ、すでに4社が名乗りを上げていました。立地はとても魅力的であるものの、現状では商品になっておらず、各社「使用貸借」の解消は相続人で行って欲しいとのことでした。弊社も相続人のお一人からお声をかけて頂きました。他の4社は大手の不動産仲介会社です。高く売るために、売却の際は仲介4社にも頼む前提で良いからと、事前にやるべき「使用貸借」の解消や測量、物件の精査等の作業をお手伝いさせていただくことにしました。それを聞きつけた大手仲介Tは測量を無料で行うから「専任媒介契約」を締結せよと迫っていました。単純に測量だけを頼んだ場合の費用を確認するとそれは割高なものでしたので、お断り頂きました。その後事前作業を進めている最中、さらに大手仲介Tはフライングして「条件付き買付書」を入れてきました。相続人の方は大手仲介Tの話ならばと期待したのですが、厳しい条件が付されておりました。いろいろな不動産会社から連絡が入るような状況であったので、徐々に弊社に早くまとめて欲しいとの意向が強くなりました。弊社が売主の意向に沿った使用貸借も現況のまま購入できる買主をタイムリーに紹介することで、納税期限内の売却に結びつけることが出来ました。結果、立派なマンションが出来ました。

その後もご兄弟とのお付き合いが続き、毎年ご挨拶に伺っておりました。ご長男はご自宅を相続したので、一部借金も残り、相続のことも気になさっているご様子でした。そこで「不動産資産分析」を行い、2018年に提示しました。大きな自宅をそのまま使っていること、残った賃貸マンションも古くなり、修繕費用が嵩み収益力が弱くなっており、ご所有の資産価値に比べてとても収益力が低い状態でした。立地が良いので、賃貸マンションは古くても埋まっているので、まずは自宅の収益化をお薦めしました。その後家族会議を行い、2020年に自宅を賃貸マンションにすることをご決断され、2021秋には5階建ての賃貸マンションが完成し、最上階にお住まいです。

2015撮影
2017撮影