CASE 05 新日本橋 旧耐震ビル、テナント立退き
土地:約43坪
建物:鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根
地下1階付き13階建て
昭和38年10月(1963.10)
現状:店舗、事務所

既にお取引のある会社が所有しておりました。旧耐震のビルですが、立地が良く賃料が安いので、7割がた埋まっていました。はじめは、現況で売るということで取引先に当たりましたが、立地が良いので検討はしてもらえるのですが、如何せん旧耐震でかつ築50年超、安い価格でしか検討していただけません。1階に店舗と3階に歯医者があり、立退き交渉は容易ではないのです。所有者と相談のうえ腹を決めて、立退き交渉を行うことになりました。店舗はチェーン店でしたので、先方も弁護士が出てきたので、金額で話がまとまりました。歯医者は移転先がなかなか見つからず、移転先が見つかってからも、移転費用の負担で大変時間がかかりましたが、話がつきました。交渉をはじめてから約2年で目途が立ちました。
さて売却の営業ですが、本ビルはとても視認性の高い交差点の角に建っていますが、敷地が小さいので、悩みどころです。隣接の某上場会社は新築工事を行っていて、一様営業をかけましたが、ダメでした。不動産業界ではホテルブームも起きていたので、ホテルプランも作りました。そうこうするうちに購入したいと言ってきたのは、不動産開発会社でした。視認性が高いので、広告塔のようなビルを考えると採算が合うとのことでした。所有者の希望にも合う金額なので、売却を決めました。その後その会社は、我々が営業してダメだった某上場会社に売却したそうです。タイミング次第だったのでしょうか。

2017撮影

2020.8撮影